歯周病で溶けた骨は元に戻る?歯周組織再生療法について|学芸大学の玄和堂歯科診療所|玄和堂歯科診療所|学芸大学駅の歯科・歯医者

〒152-0004 東京都目黒区鷹番2-16-18 ASAX学芸大学ビル303号室
03-6452-3882
ヘッダー画像

歯周病で溶けた骨は元に戻る?歯周組織再生療法について|学芸大学の玄和堂歯科診療所

歯周病で溶けた骨は元に戻る?歯周組織再生療法について|学芸大学の玄和堂歯科診療所|玄和堂歯科診療所|学芸大学駅の歯科・歯医者

歯周病が進行すると、歯を支える骨(歯槽骨)が失われることがあります。

溶けた骨は元に戻るのか、歯周基本治療や歯周外科治療、エムドゲイン・GTR法などの歯周組織再生療法について、学芸大学の玄和堂歯科診療所が解説します。

こんにちは。目黒区・学芸大学駅の玄和堂歯科診療所です。

「歯周病が進むと、歯を支えている骨が溶けると聞いた」
「一度減ってしまった骨は、もう元には戻らないの?」
「できるだけ歯を抜かずに残す方法はないの?」

このようなご相談をいただくことがあります。

歯周病が進行すると、歯ぐきだけでなく、歯を支えている**歯槽骨(しそうこつ)**などの歯周組織が少しずつ破壊されていきます。

しかし、骨が減っているからといって、すぐに抜歯になるとは限りません。

歯や骨の状態によっては、歯周病の基本的な治療に加えて、歯周外科治療や歯周組織再生療法を検討できる場合があります。

今回は、歯周病で骨が減る仕組みと、歯を残すために行われる歯周組織再生療法についてご紹介します。


歯周病で「骨が溶ける」とは?

歯周病は、歯と歯ぐきの境目に付着したプラーク(細菌のかたまり)が主な原因となり、歯の周囲に炎症が起こる病気です。

初期の「歯肉炎」では、主に歯ぐきに炎症が起こり、

  • 歯ぐきが赤くなる
  • ✔歯みがきで出血する
  • ✔歯ぐきが腫れる

といった症状がみられることがあります。

さらに歯周病が進行すると、炎症は歯ぐきだけにとどまらず、歯を支える歯槽骨や歯根膜などの歯周組織にまで影響します。

その結果、歯槽骨が徐々に吸収されていきます。

一般的に「歯周病で骨が溶ける」と表現されるのは、この状態のことです。


骨が減ると、歯はどうなる?

歯槽骨は、歯を支える大切な土台です。

そのため歯周病によって歯槽骨の吸収が進むと、

  • 歯周ポケットが深くなる
  • 歯が動くようになる
  • 噛んだときに違和感が出る
  • 歯ぐきが下がったように見える
  • 噛みにくくなる

などの変化が現れることがあります。

さらに重度になると、歯を十分に支えることが難しくなり、抜歯が必要になる場合もあります。

一方で、歯周病はかなり進行するまで強い痛みが出ないこともあります。

「痛くないから大丈夫」とは限らないところが、歯周病の注意したい点です。


一度減った骨は元に戻る?

歯周病によって失われた歯槽骨などの歯周組織が、通常の歯周病治療だけで完全に元の状態へ戻るとは限りません。

ただし、骨の欠損の形や深さ、歯の状態、炎症の程度、お口の清掃状態などによっては「歯周組織再生療法」を検討できる場合があります。

特に、骨が広い範囲で水平に失われている場合よりも、歯の周囲に縦方向に骨が失われている**「垂直性骨欠損」**などでは、再生療法の適応を検討できることがあります。

歯周組織再生療法とは、歯周病によって失われた歯槽骨・歯根膜・セメント質などの歯周組織の再生を促すことを目的とした治療です。

ただし、どのような状態でも行えるわけではなく、治療を行えば必ず骨が元通りになるという治療でもありません。

診査・診断を行ったうえで、適応を慎重に判断します。


歯周組織再生療法にはどんな方法がある?

歯周組織再生療法には、使用する材料や骨の状態によっていくつかの方法があります。

エムドゲインを使用する方法

エムドゲインは、歯が形成される過程に関係するタンパク質を主成分とした歯周組織再生材料です。

歯周外科手術の際に歯根の表面へ塗布し、歯周組織が再生しやすい環境を整えます。

エムドゲインを使用した治療は自由診療となります。


GTR法(歯周組織再生誘導法)

GTR法では、「メンブレン」と呼ばれる膜を使用します。

歯周病によって骨が失われた部分を膜で覆い、歯周組織が再生するためのスペースを確保する方法です。

骨の欠損状態などによって、他の再生材料や骨補填材と組み合わせる場合もあります。


リグロス(FGF-2)を使用する方法

リグロスは、**FGF-2(塩基性線維芽細胞増殖因子)**を有効成分とする歯周組織再生剤です。

歯周外科手術の際に使用し、歯周組織の再生を促します。

リグロスを用いた歯周組織再生療法は、保険診療上の適応条件を満たす場合には健康保険で行われる治療法のひとつです。

ただし、すべての歯周病に使用できるわけではなく、歯周基本治療後の状態や歯周ポケット、骨欠損の状態などを確認して適応を判断します。


骨移植・骨補填材を併用することもあります

骨の欠損状態によっては、自家骨や骨補填材などを使用する方法を、他の再生療法と組み合わせることがあります。

どの材料・術式が適しているかは、骨の欠損の形や歯の状態などによって異なります。


まず行うのは「歯周基本治療」です

「骨が減っているなら、すぐに再生療法をした方がいいのでは?」

と思われるかもしれません。

しかし、その前に重要なのが歯周基本治療です。

まずはセルフケアを見直し、歯科医院でプラークや歯石を除去して、お口の中の炎症をできるだけコントロールします。

その後、再検査を行い、

  • ✔歯周ポケットがどの程度残っているか
  • ✔出血や炎症が残っていないか
  • ✔歯を支える骨がどの程度失われているか
  • ✔骨がどのような形で失われているか
  • ✔歯の動揺がどの程度あるか

などを確認します。

その結果、必要性がある場合に歯周外科治療や歯周組織再生療法を検討します。

再生療法だけで歯周病を治すのではなく、原因となるプラークや歯石をコントロールすることが治療の土台です。


玄和堂歯科診療所の歯周外科治療について

玄和堂歯科診療所では、まず保険診療を含む歯周基本治療を行い、炎症の改善を図ったうえで再評価を行います。

それでも深い歯周ポケットが残る場合や、歯を支える骨の欠損が認められる場合には、必要に応じて歯周外科治療をご提案します。

当院では、歯周外科治療・歯周組織再生療法については、使用する材料や治療方法の選択肢を含め、基本的に自由診療としてご案内しています。

これは単に「骨を増やす」ことだけを目的とするのではなく、歯の状態や骨欠損の形を診査し、その歯を長期的に残すためにどのような治療が適しているかを検討したうえで治療計画を立てるためです。

治療方法、使用する材料、費用、治療後の見通しなどをご説明し、患者さんにご理解いただいたうえで治療を進めます。

※症例によって治療の選択肢や適応は異なります。


再生療法をすれば必ず歯を残せる?

残念ながら、すべての歯を再生療法で残せるわけではありません。

治療結果には、

  • ✔骨の欠損の形や大きさ
  • ✔歯周病の進行度
  • ✔歯の動揺
  • ✔歯根の状態
  • ✔喫煙習慣
  • ✔全身状態
  • ✔お口の清掃状態
  • ✔治療後のメンテナンス

など、さまざまな要因が関係します。

場合によっては、再生療法を行うことよりも、抜歯を含めた別の治療方法を選択した方が長期的に望ましいこともあります。

大切なのは、「何が何でも歯を残す」ことではなく、その歯を残すことが患者さんにとって長期的にメリットがあるかを考えることです。


治療後もメンテナンスが重要です

再生療法を行った後も、歯周病の原因そのものがなくなるわけではありません。

プラークが再び蓄積すれば、歯周病が再発・進行する可能性があります。

そのため治療後は、ご自宅でのセルフケアに加えて、歯科医院で定期的に歯周組織の状態を確認し、必要なケアを続けていくことが大切です。

歯周病治療は、手術をして終わりではありません。

治療後の状態をできるだけ長く維持していくことまでが、歯周病治療の大切な一部です。


「骨が減っている」と言われたら、まず現在の状態を確認しましょう

「歯周病で骨が減っています」
「この歯は将来的に抜けるかもしれません」

そう言われると、不安になる方も多いと思います。

しかし、骨が減っている程度や形、歯の状態は一人ひとり異なります。

歯周基本治療によって安定するケースもあれば、歯周外科治療や再生療法を検討するケースもあります。

玄和堂歯科診療所では、歯周ポケット検査やレントゲンなどをもとに現在の状態を確認し、歯を残せる可能性と将来的な見通しを考えながら治療方法をご提案します。


まとめ|「骨が減った=抜歯」とは限りません

歯周病が進行すると、歯を支えている歯槽骨が失われ、歯を失うリスクが高くなります。

しかし、骨が減っているからといって、すぐに抜歯になるとは限りません。

まず歯周基本治療を行い、その後の状態を再評価したうえで、必要に応じて歯周外科治療や歯周組織再生療法を検討します。

ただし、再生療法はすべての歯に適応できるわけではなく、失われた骨や歯周組織を完全に元通りにすることを保証する治療ではありません。

「歯周ポケットが深いと言われた」
「歯を支える骨が減っていると言われた」
「できるだけ自分の歯を残したい」

という方は、一度ご相談ください。

目黒区・学芸大学駅周辺で歯周病治療をご検討の方は、玄和堂歯科診療所へご相談ください。


玄和堂歯科診療所

〒152-0004
東京都目黒区鷹番2-16-18 ASAX学芸大学ビル303号室

東急東横線「学芸大学駅」東口より徒歩約2分

診療時間
9:30~13:00/14:30~18:30

休診日
火曜・金曜・祝日

FAQ|歯周病と骨の再生について

Q. 歯周病で溶けた骨は元に戻りますか?

歯周病によって失われた歯槽骨が、通常の歯周病治療だけで完全に元の状態へ戻るとは限りません。 ただし、骨の欠損の形や深さ、歯の状態などによっては、歯周組織再生療法を検討できる場合があります。

Q. 骨が減っていると言われたら、抜歯になりますか?

骨が減っているからといって、必ず抜歯になるわけではありません。 歯周ポケットの深さ、骨の残存量や欠損の形、歯の動揺、歯根の状態などを確認し、 歯を保存できる可能性を総合的に判断します。

Q. 歯周組織再生療法は誰でも受けられますか?

すべての方、すべての歯に適応できる治療ではありません。 まず歯周基本治療を行い、プラークや炎症をできるだけコントロールしたうえで、 残っている歯周ポケットや骨欠損の状態などを確認し、適応を判断します。

Q. 歯周組織再生療法をすれば、必ず歯を残せますか?

再生療法を行っても、必ず歯を残せるわけではありません。 歯周病の進行度、骨欠損の形、歯の動揺、全身状態、喫煙習慣、 セルフケアや治療後のメンテナンスなどによって治療結果は異なります。

Q. 玄和堂歯科診療所では、歯周外科治療は保険診療ですか?

玄和堂歯科診療所では、まず保険診療を含む歯周基本治療を行い、 その後の状態を再評価します。 歯周外科治療や歯周組織再生療法が必要と判断した場合には、 使用する材料や治療方法、費用などをご説明したうえで、 基本的に自由診療としてご案内しています。

 

玄和堂歯科診療所 口腔外科担当 米山勇哉
この記事の監修
歯科医師 米山 勇哉
玄和堂歯科診療所 口腔外科担当
日本口腔外科学会 専門医
歯科医師臨床研修指導医
日本歯科薬物療法学会 専門医
医師紹介・資格を見る →

ページトップに戻る