
こんにちは。
学芸大学駅から徒歩2分の 玄和堂歯科診療所 です。
前回のブログでは、日本の医療費・歯科保険制度を、世界と比較しながら院長の考えをお伝えしました。
今回はその続きとして、
「インレー・クラウン・CRの治療費を世界と比べてみると、どんな違いが見えてくるのか」についてお話ししたいと思います。
この記事も、「高い治療をすすめたい」「自費診療を選んでほしい」ということが目的ではありません。
治療費の背景を知ることで、治療の考え方を理解していただくための内容です。
まず整理|インレー・クラウン・CRの違い
歯科治療では、むし歯の大きさや場所によって、いくつかの修復方法があります。
CR(コンポジットレジン)
白い樹脂を歯に直接詰めて形を整える方法です。歯を削る量を抑えやすく、保険診療で対応できるケースが多い治療です。
インレー
むし歯を削った部分に、型を取って作った詰め物を入れる治療です。金属やセラミックなど、素材によって保険・自費に分かれます。
クラウン
歯全体を覆う被せ物の治療です。むし歯が大きい場合や、歯の強度が落ちている場合に選択されます。
どれが良い・悪いというものではなく、
歯の状態に応じて適した方法が異なります。

日本のインレー・CR・クラウンは、世界的に見ると安価です
日本では、保険診療によって、
・CR
・金属インレー
・一部のクラウン
を、比較的少ない自己負担で受けることができます。
一方、海外では、これらの治療の多くが自由診療です。
国や地域によって差はありますが、
海外ではインレーやクラウンの治療費が、数万円から十数万円になることも珍しくありません。
なぜ、ここまで金額が違うのでしょうか
理由はとてもシンプルで、
歯科治療に対する制度と考え方が違うからです。
日本では、
・最低限の機能回復を
・できるだけ多くの人に
・公平に提供する
という考え方が、歯科保険制度の土台になっています。
そのため、CRや金属インレーといった治療が、
保険診療として制度の中に組み込まれています。
一方、海外では、
・材料
・治療工程
・治療にかける時間
を自由に設定できるため、
その分、治療費も高額になりやすい傾向があります。
CRは「簡易的な治療」ではありません
保険診療のCRについて、
「簡単な治療」「とりあえずの処置」
という印象を持たれることがありますが、必ずしもそうではありません。
限られた条件の中で、
・歯をできるだけ削らず
・見た目にも配慮し
・噛む機能を回復する
という目的を果たすために、
日本の保険制度の中で工夫されてきた治療です。
ただし、
むし歯の大きさや噛み合わせによっては、
CRよりもインレーやクラウンの方が適している場合もあります。
玄和堂歯科診療所の考え方
当院では、
・CRで十分な場合
・インレーが適している場合
・クラウンまで必要な場合
を、歯の状態を見たうえで判断しています。
「今回はCRで問題ありません」
「ここは長く使うことを考えて別の方法が良さそうです」
そうした説明を、
できるだけ分かりやすく、正直にお伝えすることを大切にしています。
最後に|金額の違いは「価値観の違い」
世界と比べると、日本の歯科治療費は確かに安価です。
それは、
「質が低いから」ではなく、
制度としての役割が違うということだと考えています。
大切なのは、
価格だけで判断するのではなく、
背景を理解したうえで、自分に合った治療を選ぶこと。
このブログが、
治療について考えるひとつの材料になれば幸いです。
🦷 よくある質問(FAQ)|インレー・クラウン・CRと治療費について
Q1. CR・インレー・クラウンの違いは何ですか?
**CR(コンポジットレジン)**は白い樹脂を直接歯に詰めて形を整える治療です。
インレーは型取りをして作る「詰め物」で、部分的に欠けたところを補います。
クラウンは歯全体を覆う「被せ物」で、むし歯が大きい場合などに選ばれます。
Q2. どの治療になるかは、どうやって決まりますか?
むし歯の大きさや場所、残っている歯の量、噛み合わせの力などによって決まります。
同じむし歯でも、状態によってCRが適している場合もあれば、インレーやクラウンが必要になる場合もあります。
Q3. 海外の歯科治療費は、なぜ日本より高いことが多いのですか?
海外では歯科治療が自費診療中心の国も多く、材料や治療工程、治療にかける時間などを自由に設定できるため、治療費が高くなる傾向があります。国や地域、医院によって差も大きいです。
Q4. 日本の保険診療は、海外と比べて「質が低い」のでしょうか?
一概にそうとは言えません。日本の保険診療は「生活に必要な機能回復」を目的に、一定の基準のもとで提供されています。制度上の目的や範囲が異なるため、単純な優劣で比較するのは難しいと考えています。
Q5. CRは「簡易的な治療」や「とりあえず」なのでしょうか?
必ずしもそうではありません。CRは歯を削る量を抑えやすく、適応条件に合えば有効な治療です。ただし、むし歯が大きい場合や噛む力が強い部位では、インレーやクラウンのほうが適していることもあります。
Q6. 費用だけで治療を選んでも大丈夫ですか?
費用も大切な要素ですが、耐久性や適応、むし歯の大きさ、将来の再治療リスクなども含めて検討することが安心です。当院では、お口の状態とご希望を伺い、選択肢を分かりやすくご説明しています。
Q7. 海外在住・帰国予定がある場合、治療の選び方は変わりますか?
通院回数やメンテナンスのしやすさを考慮したほうが良い場合があります。滞在期間や受診できる頻度も含めて、一緒に治療計画を検討しますのでご相談ください。

監修|院長
寺師 史峰
本記事は、インレーやクラウン、CRの治療費について一般的な歯科情報としてまとめたものです。 症状やお口の状態により行う治療は異なりますので、ご自分の治療に合う方法については歯科医院へご相談ください。
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