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こんにちは。学芸大学駅から徒歩2分の玄和堂歯科診療所です。
「梅雨の時期になると、なんだか口内炎が増える…」
そんな経験はありませんか?
実は、梅雨特有の気候が体にさまざまな影響を与え、口内炎ができやすくなる理由があるのです。
今回は中医学(中国伝統医学)の観点と、医学的な根拠の両面から詳しく解説します。
中医学から見た「梅雨と口内炎」について
中医学では、梅雨の時期は「湿邪(しつじゃ)」が盛んになると考えられています。
湿邪は体内に「余分な水分」や「湿気」を停滞させ、消化機能や気血の巡りに悪影響を与えるとされます。
特に、湿邪が脾(消化器系)に負担をかけると、口腔内の粘膜が弱くなり、口内炎ができやすくなると考えられています。
また、梅雨は気温の変化や湿度の高さで「気」の巡りが滞りがちになり、免疫力も低下しやすい季節です。
中医学的なポイント:
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「脾」の弱り → 消化機能低下 → 粘膜の栄養不足
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湿邪 → 体の冷え・水分代謝の乱れ → 免疫力低下
西洋医学的に見た「梅雨と口内炎」について
一方、現代医学の視点でも梅雨は体調を崩しやすい時期とされています。
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高湿度・気温差 → 自律神経が乱れやすく、免疫機能の低下
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疲れやすい・ジメジメ暑くて睡眠不足 → 粘膜の修復能力が落ちる
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食事バランスの乱れ → ビタミンB群や鉄、亜鉛不足による粘膜トラブル
これらの要素が重なることで、口内炎ができやすくなります。
特に、梅雨はジメジメして食欲が落ち、冷たいものや甘いものに偏りがちになりますよね。この食習慣の変化も口内炎の一因です。
口内炎を防ぐにはどうしたらいいの?
- バランスのよい食事
ビタミンB群(特にB2、B6)、鉄、亜鉛を含む食品を積極的にとることが大切です。 - 規則正しい生活
十分な睡眠と、過度なストレスを避けることで免疫力を保ちます。 - 口腔内の清潔
歯ブラシだけでなく、フロスや舌ブラシを活用し、口腔内を清潔に保つことが重要です。 - 中医学の知恵を取り入れる
梅雨の時期は「余分な湿をためない」食事(豆類、はと麦、キノコなど)や、体を温めるスープなどがおすすめです。
口内炎予防におすすめの食材一覧
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ビタミンB群が豊富な食品
レバー、卵、納豆、鮭、豚肉、バナナ、アーモンド など -
鉄分が豊富な食品
赤身の肉、ほうれん草、小松菜、ひじき、大豆製品 など -
亜鉛が豊富な食品
牡蠣、カシューナッツ、牛肉、チーズ など -
粘膜を守るビタミンA豊富な食品
人参、かぼちゃ、ほうれん草、うなぎ など -
中医学的に「湿」を取り除く食品
はと麦、とうもろこし、きゅうり、冬瓜、豆類 など
🍴 夏におすすめ!口内炎予防レシピ
*写真はイメージです。
🥗 はと麦入り夏野菜サラダ
材料(2人分)
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はと麦(茹でたもの) 大さじ3
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トマト 1個
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きゅうり 1/2本
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とうもろこし(茹でた粒) 大さじ3
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紫玉ねぎ 1/4個
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オリーブオイル 大さじ1
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レモン汁 小さじ1
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塩・こしょう 少々
作り方
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トマト、きゅうり、紫玉ねぎを食べやすい大きさに切る。
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ボウルに全ての野菜、はと麦、とうもろこしを入れる。
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オリーブオイル、レモン汁、塩・こしょうを加えて混ぜる。
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お皿に盛り付けて完成!
ポイント
はと麦は中医学で「湿」を取り除く作用があるとされ、夏の体調管理にぴったりです。
🍚 うなぎと夏野菜の簡単お茶漬け
材料(2人分)
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うなぎの蒲焼 1/2尾
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オクラ 2本
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みょうが 1個
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大葉 2枚
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ご飯 お茶碗2杯分
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だし茶(市販のだしでもOK) 400ml
作り方
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うなぎを食べやすい大きさに切る。
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オクラはさっと茹でて輪切り、みょうがと大葉は細切りにする。
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ご飯を器に盛り、うなぎと野菜をのせる。
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熱いだし茶をかけて完成!
ポイント
うなぎは贅沢品ですがビタミンAが豊富で、粘膜を守るのに役立ちます。冷房で冷えがちな体を温める効果も◎。
😊 食事から楽しく予防を
口内炎は「小さなトラブル」と思われがちですが、体の不調を知らせるサインでもあります。
梅雨の季節は特に体調管理が大切です。中医学の知恵と現代医学の視点をうまく取り入れて、根本的な予防を意識しましょう。
そして、「食べること」はお口の健康を守る第一歩です。
楽しく食べながら、免疫力と粘膜を守る習慣をつけて、夏を元気に乗り切りましょう!
当院では、口内炎のケアや原因の相談も承っています。「なかなか治らない」「何度も繰り返す」など、お困りの際はお気軽にご相談ください。
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