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口呼吸が子供の歯並びに及ぼすリスク
こんにちは。学芸大学駅から徒歩2分の玄和堂歯科診療所です。
今回は当院で矯正歯科を担当する歯学博士・関 洋一郎先生のアドバイスをもとに、口呼吸が子供の歯並びや顎の発育に与える影響と、今日からできる対策をご紹介します。
あわせて、当院の矯正歯科・小児歯科の取り組みもご案内します。
なぜ口呼吸は問題なの?
本来、呼吸は鼻呼吸が基本です。ところが口での呼吸が続くと、歯並びや顎の発育に悪影響を及ぼすことがあります。
関先生は「口呼吸は歯列だけでなく、睡眠や集中力など全身の健康にも関わる点が見過ごせない」と強調しています。
口呼吸がもたらす歯並びへの影響
- ◆ 出っ歯(上顎前突):口が開いた状態が続くと、上の前歯が前方へ傾きやすい
- ◆ ガタガタの歯並び:口唇や頬の筋バランスが崩れ、歯列が狭くなりやすい
- ◆ 開咬・受け口:舌癖や呼吸の影響で前歯が噛み合わない/顎成長の不均衡
- ◆ アデノイド顔貌:長期の口呼吸で、顔が細長く顎が後退した外観になることがある
歯並び以外への悪影響
- ◆ 口の乾燥によるドライマウス・口臭の悪化
- ◆ 虫歯・歯周病のリスク増加
- ◆ いびき・睡眠の質の低下
- ◆ 集中力の低下・免疫機能への影響
口呼吸の主な原因
- ◆ アレルギー性鼻炎などによる鼻づまり
- ◆ アデノイド肥大・扁桃の腫れ
- ◆ 舌の位置異常や口周りの筋力不足
- ◆ 日常の習慣(姿勢不良・口を開けたままの癖 など)
家庭でできる改善の工夫
- 耳鼻科を受診:鼻づまりが続く場合は原因を確認
- 鼻呼吸を意識:やさしい鼻呼吸トレーニングを毎日コツコツ
- 姿勢を整える:食事・学習時は背筋を伸ばし、足裏を床にぴったり
- 咀嚼力UP:ガムや少し硬めの食材で口輪筋・咀嚼筋を鍛える
関先生による専門的なアプローチ
当院の矯正担当・関 洋一郎(歯学博士)は、矯正治療とあわせて口腔筋機能療法(MFT)を取り入れ、正しい舌の位置と鼻呼吸を促すトレーニングを実施しています。
治療の流れや装置・費用は矯正歯科ページへ。小児期の予防的アプローチは小児歯科ページでも詳しく解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 子供が口呼吸かどうか、家庭で見分ける方法は?
A. 就寝中に口が開いている/いびきをかく/日中も口が半開き、などはサインです。
Q2. 口呼吸は自然に治りますか?
A. 成長で改善することもありますが、多くは放置すると習慣化します。原因を見極め、早めに対処しましょう。
Q3. 歯科と耳鼻科、どちらを受診すべき?
A. 鼻づまりなど耳鼻科領域の症状があれば耳鼻科を優先。歯並びや舌の癖が気になる場合は歯科へご相談ください。
▶ お子さんの「舌の位置」と歯並びの関係についても詳しく解説しています。
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