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こんにちは。学芸大学駅から徒歩2分の玄和堂歯科診療所です。
診察でよくある質問に「歯垢(しこう)と歯石(しせき)って、何が違うの?」があります。
どちらも“汚れ”という点では同じですが、性質も対処法もまったく別物。放置した場合のリスクも大きく変わります。
🔍 まずは定義をシンプルに
✔歯垢(プラーク):細菌の塊。やわらかいので歯みがきで除去できる。
✔歯石:歯垢が唾液中のミネラルで石のように硬く固まったもの。歯みがきでは取れず、歯科での除去が必要。
つまり、歯垢 →(時間経過)→ 歯石という流れ。
毎日のケアで歯垢を落とせば、歯石になるのを防げます。
⏱️ どのくらいで歯石になる?
個人差はありますが、歯垢は数日〜1週間ほどで硬くなり始め、歯石へ移行します。とくに唾液腺の近く(下の前歯の裏、上の奥歯の外側)は歯石が付きやすい“定位置”です。
⚠️ 放置すると何が起きる?
最初は「何となく口臭が…」「歯ぐきがむずむず…」程度でも、進行すると生活の質に直結します。
- 歯肉炎:歯ぐきの腫れ・出血(歯みがき時に血が出る)
- 歯周病:歯を支える骨が溶け、歯ぐきが下がる・歯が揺れる
- 口臭・着色:歯石表面の凹凸に汚れが再付着しやすい
- しみる(知覚過敏):歯ぐきが下がって根元が露出
歯周病は自覚症状が乏しい“静かな病気”。気づいたときには骨がかなり失われているケースも珍しくありません。
🦷 歯石は歯科で取るのが基本(保険診療)
歯石は家庭の歯みがきでは取れません。保険診療のスケーリング(歯石除去)で、専用器具を使い丁寧に除去します。歯ぐきの状態によっては、数回に分けてクリーニングすることもあります。
当院では、痛みに配慮したやさしいクリーニングを心がけていますので、歯石が気になる方は安心してご相談ください。
🌿 今日からできる「歯垢を歯石にしない」生活
- 毎日の基本:フッ素入り歯みがき+やさしい力で2〜3分
- 仕上げ:フロス/歯間ブラシで歯と歯の間のプラークOFF
- 食習慣:砂糖の“ダラダラ摂取”を避ける(回数を減らす)
- 定期検診:状態に合わせて3〜4か月ごとが目安
「丁寧に磨いているのに歯石が付く」という方は、磨き方や道具選びのコツをお伝えします。お気軽にお声がけください。
💬 よくあるご質問(Q&A)
Q. 歯石取りは痛いですか?
A. 基本的には痛みは軽度です。歯ぐきの炎症が強いとしみることがありますが、弱い出力で少しずつ進めます。必要に応じて麻酔も可能です。
Q. 歯石はどのくらいの間隔で取ればいい?
A. 歯ぐきの状態や歯石の付きやすさで異なりますが、3〜6か月ごとのチェック&クリーニングが目安です。
Q. 自宅で歯石を削る道具を使っても大丈夫?
A. おすすめしません。歯や歯ぐきを傷つけ、知覚過敏や炎症の悪化につながる恐れがあります。歯石は歯科で安全に除去しましょう。
Q. 口臭が気になります。歯石と関係ありますか?
A. はい。歯石の表面はザラザラしており、細菌がたまりやすく口臭の温床になります。クリーニングでの改善が期待できます。
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玄和堂歯科診療所
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