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こんにちは。学芸大学駅から徒歩2分の玄和堂歯科診療所です。
「虫歯って、人からうつるものなんですか?」
この疑問、実はとても大切なポイントです。
2023年に一般社団法人 日本口腔衛生学会から発表された見解をもとに、今回は虫歯菌の“感染”についての最新情報をわかりやすくご紹介します。
👶虫歯菌は“感染”する。でも防ぐ方法はあります
虫歯の主な原因菌は「ミュータンスレンサ球菌」をはじめとした酸産生性の細菌です。これらのう蝕原因菌は、人から人へと“伝播”することがあります。
特に注意が必要なのが、親から子どもへの感染。
これは「母子感染」や「垂直感染」とも呼ばれ、近年の研究では生後4か月の時点で母親の口腔内細菌が子どもの口腔内に伝播していることが確認されています。
🍴「食器の共有=虫歯がうつる」は誤解?
かつては「スプーンや箸の共有は避けましょう」といったアドバイスが主流でしたが、最近の研究では**「食器の共有を避けたからといって、虫歯の予防効果が高まるとは限らない」**ことが示されています。
2023年の日本口腔衛生学会の見解によれば:
「虫歯菌の伝播は、食器の共有よりも前の段階で既に起きている」
「日常のスキンシップや呼気、キスなどでも親の唾液と接触している」
つまり、“食器だけ”を分けることに過度に神経質になる必要はないのです。
💡大事なのは「うつったあとの対策」!
感染のリスクをゼロにするのは難しいですが、
虫歯になるかどうかは、その後の生活習慣で大きく左右されます。
🔑 子どもの虫歯を防ぐ3つのポイント
-
親が虫歯ゼロを目指すこと
→ 虫歯菌の“供給源”となる親御さん自身が、しっかり虫歯予防を行いましょう。定期健診・クリーニングが有効です。 -
正しい歯みがき習慣を身につける
→ 毎日の歯磨きに加え、親による「仕上げみがき」も大切。とくに奥歯の磨き残しに注意です。 -
フッ素入り歯みがき粉を活用する
→ 科学的にも効果が実証されている予防策です。子どもの年齢に合わせて適切な濃度のものを選びましょう。
👨👩👧家族みんなの口腔ケアがいちばんの予防策
虫歯菌が完全に「うつらない」ようにするのは難しくても、
“うつっても発症させない”ことは十分に可能です。
特に乳幼児期は、お口の中の環境が形成される大切な時期。
親御さん自身の口腔ケアの意識を高めることが、お子さんの一生の歯の健康につながります。
🦷玄和堂歯科診療所では
当院では、小さなお子さまをもつご家庭に向けて、虫歯予防のための仕上げみがきの方法や、年齢に合ったフッ素濃度の選び方などを丁寧にご案内しています。
「親の虫歯が子どもにうつるのが心配…」
そんな時は、ぜひ一度ご相談ください。
🏥ご予約・ご相談はこちらまで
玄和堂歯科診療所
〒152-0004 東京都目黒区鷹番2-16-18 ASAX学芸大学ビル303
📍 学芸大学駅より徒歩2分|日曜日も18:30まで診療
📞 03-6452-3882
🕘 診療時間:月〜日曜 9:30〜13:00 / 14:30〜18:30(火曜・金曜・祝日休診)
▶参考:
乳幼児期における親との食器共有について
https://www.kokuhoken.or.jp/jsdh/statement/file/statement_20230901.pdf
4学会合同のフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法
https://www.kokuhoken.or.jp/jsdh/news/2023/news_230106.pdf
❓よくあるご質問(FAQ)
Q. 虫歯は人にうつるって本当ですか?
A. はい、虫歯の原因菌は唾液を介して人から人へうつる可能性があります。
特に親から子どもへは、スキンシップや食器の共有などで感染しやすいとされています。
Q. 食器を共有しなければ感染を防げますか?
A. 食器の共有を避けるだけでは完全に防ぐことはできません。
生後4か月頃から親の口腔細菌が子どもに伝わることが確認されており、日々のスキンシップでも感染する可能性があります。
Q. 親が虫歯だと子どもにもうつりやすいですか?
A. 親の虫歯が多いほど子どもに虫歯菌がうつるリスクは高くなります。親がしっかり虫歯を治療し、毎日の歯磨きやフッ素の利用でお口の中を清潔に保つことが、子どもの虫歯予防にもつながります。